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発言語録

闘う保守政治家 安倍晋三語録

主張する外交

  • 最終変更日時 2009年06月12日 10時00分

「主張する外交」を更に推進する

自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有する国々との連携の強化、オープンでイノベーションに富むアジアの構築、世界の平和と安定への貢献を3本の柱とし、真にアジアと世界の平和に貢献する「主張する外交」を更に推し進めてまいります。

平成19年1月26日・衆参両院本会議での施政方針演説

NATOと共通の信頼感の上に立って協力していきたい

日本とNATOは、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有しています。これらの価値を擁護し、普及していくために日本とNATOが協力していくのは当然のことです。我が国政府は、さきほど述べた基本的価値に基づいた、世界の安定と繁栄を強化していく決意です。(中略)

総理大臣就任以来、私は日本国民に対し、日本政府が主張する外交を展開し、実施していくこと、そして日本が国際舞台でしっかりとした役割を果たすべきであることを、明確にしてきました。このような考えに基づき、日本は、NATOと共通の信頼感の上に立って、協力していきたいと考えています。

平成19年1月12日・北大西洋理事会における演説

全てのNATO加盟国に対し、北朝鮮への働きかけを要請する

北朝鮮は弾道ミサイルを発射し、核実験を行ったことを公然と宣言しています。そればかりか、北朝鮮は日本から多数の無辜の人々を拉致しましたが、その中には当時13歳の中学生も含まれます。(中略)

拉致をめぐる問題は深刻な基本的人権の蹂躙であり、国際社会が一致して取り組む必要があります。この観点から、北朝鮮の人権状況決議が国連総会で採択されたことを歓迎します。NATO各国との協力関係の下、決議を成功裡に採択できたことについて、我が国として謝意を表します。北朝鮮からの脱北者や拉致被害者からは、欧州からの拉致被害者を見たとの証言を得ています。全てのNATO加盟国に対し、北朝鮮に対して、解決にむけて誠実な対応をとるよう強く求めることを要請します。

同前・北大西洋理事会における演説

中国の行く先を注意深く見守る必要がある

東アジア地域において、中国は国際社会全体に素晴らしい機会を提供しています。私達は中国が地域において果たすべき責任ある役割を十分に認識しています。(中略)

同時に、私達は、急速な国防費の増大、透明性の欠如等のいくつかの不確実性が中国を取り巻いていることも理解する必要があります。中国の行く先を引き続き注意深く見守る必要があります。また、中国がこの地域の安全保障環境改善のため、一層多くの責任を分かち合うよう、中国政府との間で対話を継続する必要があります。このため、価値を共有するパートナーたちは、協力を強化していくべきです。

同前・北大西洋理事会における演説

環境問題でも日本は積極的にリーダーシップを発揮したい

二〇一三年以降の(ポスト京都議定書の)枠組みについて、米国とか中国、インド、そうした国々を、主たる排出国をしっかりと取り込んでいく枠組み、参加する枠組みをつくっていく上において、日本がリーダーシップを発揮をしていくことが大切だろうと思います。省エネ、また環境技術を日本は有しているわけでございまして、こうした技術を活用していくという観点からも、環境を守っていくということと経済は両立をするという、そういう考え方の下に日本は積極的にリーダーシップを発揮をしてまいりたいと考えております。

平成19年3月9日・参院予算委員会

「連合国を中心にできた国連」から「二十一世紀の国連」に変えていく

さきの大戦が終わって連合国を中心にできた国連から二十一世紀の国連に変えていくためには、日本が安保理の理事国になることは私は絶対的に必要だと思いますね。その意味において、何としてもこの安保理の改革を目指していかなければいけないと思いますし、日本が安保理の常任理事国となるために努力をしていきたいと。(中略)

いずれにせよ、この安保理改革の我々は先頭に立って、何としてもこの改革を成し遂げたいと、そして安保理の常任理事国として責任ある役割を果たしていくべきだと、こう決意をいたしております。

平成19年3月9日・参院予算委員会

※参考……「日中共同プレス発表」(平成19年4月11日)

中国に拉致問題を含む日朝間の懸案事項の解決への協力を求めた

双方は、六者会合の二〇〇五年九月十九日の共同声明に従って六者会合プロセスを推進し、対話と協議を通じて、朝鮮半島の非核化を実現し、北東アジア地域の平和と安定を維持するため、共に協力して力を尽くすことを再確認した。また、双方は、二〇〇七年二月十三日に六者会合が達成した「初期段階の措置」に関する共同文書を六者が共に努力して全面的に実施すべきであるとの認識で一致した。日本側は、拉致問題を含む日朝間の懸案事項を解決し、日朝国交正常化交渉を進める方針を説明した。中国側は、日本国民の人道主義的関心に対して理解と同情を示し、この問題の早期解決を希望するとともに、日朝関係が進展することへの期待を表明し、このため必要な協力を提供したい旨表明した。

日米同盟を揺るぎない同盟として深め、かつ幅広くしていくことを大統領と合意した

訪米での最大の成果は、ブッシュ大統領との間で、日米同盟はかけがえのないものであり、この同盟を揺るぎない同盟として深め、かつ幅広くしていくことで合意したことである。このような日米同盟に立脚して拉致や核などの北朝鮮問題、また気候変動や省エネルギーを含む幅広い国際的な課題について連携して対処していくことで一致した。ブッシュ大統領ご夫妻とも個人的な親交を深めることもできた。

平成19年5月2日・米国、中東諸国訪問における内外記者会見

北朝鮮問題に対処するための連携強化について日米は完全に一致している

北朝鮮問題についてはブッシュ大統領との間で相当長い時間をかけてつっこんだ議論をした。大統領も自分も率直な意見を述べ、考え方について互いに理解し合えたと思っている。私とブッシュ大統領とは、日本人の拉致問題、核問題、ミサイル問題に関し、現在の北朝鮮の姿勢は許し難いものである、受け入れがたいものであるという点で一致している。そして、この問題に対処するためにさらに連携を強化していかなければいけないという点において日米は完全に一致していると言っても良いと思う。

北朝鮮が約束を守らなければ、彼らが置かれている今の経済、食糧といった状況を改善させることはできず、むしろ悪化していくということを北朝鮮は理解しなければならない。

同前・米国、中東諸国訪問における内外記者会見

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