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発言語録

闘う保守政治家 安倍晋三語録

教育再生

  • 最終変更日時 2009年06月12日 10時00分

生まれ育った国への愛着愛情などの価値観をおろそかにしてきたのではないか

現在、いじめや子どもの自殺を始めとして、子どもたちのモラルや学ぶ意欲の低下、家庭や地域の教育力の低下といった問題が指摘されています。公共の精神や自律の精神、自分たちが生まれ育った地域や国に対する愛着愛情、道徳心、そういった価値観を今までおろそかにしてきたのではないでしょうか。こうした価値観を、しっかりと子どもたちに教えていくことこそ、日本の将来にとって極めて重要であると考えます。

平成19年1月26日・衆参両院本会議での施政方針演説

人間は一人では生きていけない

人間は一人では生きられないわけであって、両親がいて家族がいて、そして自分をはぐくんできた環境があります。地域の人たちもいるでしょう。そして国もあり、そしてまた連続の中での長い歴史や伝統また文化というものもあるんだろう、このように思います。

そうしたことに思いをいたすことは、これは自分が帰属するものへの愛情、愛着であり、そしてまたその中から、やはり公共の精神の大切さ、自律の精神の大切さということにも初めてつながっていくということではないだろうか、私はこう考えるわけでございます。

そういう中において、教育基本法、新しい教育基本法の中においては、いわゆる道徳心とともに、国や地域を愛する心、愛する態度を涵養するということが明記されているわけでございます。そして、当然また、家庭、家族の意味、意義も明記をしているわけでございます。学校教育法の改正案におきましても、義務教育の目標として、新たに、家族と家庭の役割の基礎的な理解を養うことや、我が国と郷土を愛する態度を養うことを明確に規定しているわけでありまして、学校における指導の充実を図ってまいりたい……。

平成19年4月20日・衆院教育再生に関する特別委員会

「学は人たるゆえんを学ぶなり」

吉田松陰先生は、学は人たるゆえんを学ぶなり、このようにおっしゃっておられます。つまり、人として身につけるべきことを身につけていく、これこそが教育であろう、このように思うわけでございます。そしてまた、それぞれ人間はいろいろな可能性を秘めているわけでありまして、そうした可能性を引き出していく、そうした教育が行われることも求められている(中略)

私が申し上げておりますことは、すべての子供たちが高い水準の規範意識、そして学力を身につける機会を保障していくということに尽きるわけでございまして、いわば、多くの子供たちが今塾に通っているわけでありますが、塾に行くというのは出費がかさみます。また、私立に行かせなければという風潮も蔓延しているわけでありますが、しかし、いわば公立学校において、先ほど申し上げましたように、高い水準の規範意識、そして学力を身につけることができるようにしていかなければいけない、これも教育再生の目的の大きな柱の一つでございます。

平成19年4月20日・衆院教育再生に関する特別委員会

更生する少年たちの心

この日、広島の少年院も訪ねました。再非行1・1%、少年院送致0%。昨年、ここを出院した少年の保護観察結果です。ここ数年、劇的な矯正を実現しているこの数字の裏に、どのような教育があるのか、是非とも見たい所でした。

ここでは、自尊心を傷つけられ、疎外感を感じている子どもたちに、社会的絆をつくる教育が行われていました。愛情、信頼、といった心を育てることが社会に適応する能力を形づくる鍵となるのだと思います。

かつて、親に向かって「自分を売った」とまでなじった少年も、「小学3年生でいじめを受け、誰も信用できなかった」と告白した少年も、「この少年院に来てよかった、失敗があっても、苦しくても、つらくても、寮の先生やみんなと一緒にのりこえることができた」と話しました。

「もう絶対に人生を間違えないように一歩ずつ歩んでいきたい。」と語る少年の純粋な目を見ていると、私も目頭が熱くなりました。

失敗をくりかえした末に悟った信頼の大切さや失敗をのりこえることによって体得した強さは、少年たちの人格を形成する幹となり、これからの人生を支えていくに違いありません。少し遠回りをしたけれども、立派に更生し、社会に出て、夢に向かって生きていってほしいと思います。

平成19年3月15日・「安倍内閣メールマガジン」第二十一号

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